N88BASICな学術書

N88BASICなディスク付中古本を買ってみたので紹介


80年代、N88BASICのプログラムを収めたディスク付き学術書が多く出ていました。
本来はFORTRANのほうが良いのですが、学生にはまず手の届かない値段だったと思います。
一方N88BASICはコンピュータを買えばついてきましたから、学生向けの書籍では圧倒的に優勢でした。
ただN88BASICは計算用途には向いておらず、複雑なことをするとかなり遅かったです。

あまり詳らかに書くと著作権が危いですから、当たり障りのない程度に紹介します。

★三谷政昭 1985 パソコンで学ぶ電気回路基礎 (森北書店)
2D(320KB) フロッピィディスク1枚
PC-9800用とPC-8800用のプログラムの両方が収録されており、
PC-8801/mkiiとPC-9801/E/Fで利用可能。
複素数計算(!)やフィルタの特性をグラフで表示できるプログラムが収録されています。
更にオシロスコープ用スケルタルコードも収録されています。
CバスでA/D変換ボード?を自作する記事はトラ技で見た事がありますが、
自作オシロスコープってあったんでしょうか^^;

★村山康宏 1988 パソコンで学ぶ電気工学演習 (森北書店)
2DD(640KB)フロッピィディスク1枚
PC-9800シリーズで利用可能。
ルンゲ・クッタ法、ニュートン・ラフソン法のプログラムが収録されています。
BASICは複素数計算をサポートしていないのですが、これを力技で解決しています。
もちろんFORTRANによる電力潮流解析スクリプト(ニュートン・ラフソン法)もあります。
今ではリソースを拡大して計算する方式に行ってますね。時代の進歩を感じます。

★共立出版 1991 パソコンで学ぶ化学計算入門
2HD(1MB)フロッピィディスク1枚
PC-9801シリーズで利用可能。
PC-98H49のDISK CODEがコピーされていて単体起動可能。
DISK CODE付ディスクは当時どれくらいあったんでしょうか?
プログラムは計算プログラムではなく、いわゆるクイズゲームになっています。
本はオマケみたいなものですね^^;

★オーム社 これでわかった基礎電気回路 (ohmコースウェア「究極のCAI」シリーズ)
2HD(1MB) フロッピィディスク 7枚
PC-9801シリーズで利用可能。
Ver 6.1 のDISK CODEがコピーされていて全て単体起動可能。
内容は基礎の中でも一番最初の部分です。
こちらは計算プログラムというかは、ビデオを見ているような印象です。
(わざわざBASICでなくてもVHSで良いのでは・・・)

戻る