★概要
・8"2D版MS-DOS 1.25(PS98-111-SF)ではFDDの認識という概念を持たず、
1MB FDDのDS0,DS1を決め打ちでA,Bドライブに割り当てているだけ。
・上記より320KB FDDは認識せず、使用できない。
・IO.SYSをデバッガで覗くと320KB FDDの認識ルーチンは生きているので、
どこかを改変すれば叩き起せると信じて解析をしたら、できた。
・HDD対応版 PS98-111-HSFでも似たような方法で行けるはず
・片面FDD(PC-8031-1W)はトラック数が異なるため使用不可。認識しない。
・1MB FDDは決め打ちの割当だが、320KB FDDは認識なので
320KB FDDが接続されていない時は1MB FDDのみの割当となる。
・DOS2.0でフォーマットした5"1D(160KB)は使用できない模様。
(5"320KBのみ)
★FORMATの挙動について
・/Sオプションをつけると256バイト/セクタ、通常は512バイト/セクタ。
・512バイト/セクタは2.0以降、2DDドライブから読み取りのみが可能。
・256バイト/セクタは1.25と2.0の5"2D版のみ読み書き可能。
・PC-8031-2W, 80S31の仕様として256バイト/セクタ以外のディスクは起動しない。
512バイト/セクタのディスクにSYSでシステムを転送しても起動しないため注意。
・-SF添付のFORMATでは5"1Dフォーマットができない。
★320KB FDDを使うには?
・IO.SYSの先頭から+0080アドレスの1ビット目を1にする
・ここがスイッチとなって割当ルーチンが有効化する
[+0080] 00 → 01
〇DEBUGを用いた改造方法
A: DEBUG
DEBUG version 1.08
>L 0 1 B 1 ← 0 0 B 1でないことに注意!
>E 80
095D:0080 00.01
>W 0 1 B 1
>Q
★320KB FDDから起動するには?
・上記手順では320KB FDDは強制的にCドライブとなるため、
1MB FDDの割当ルーチンをNOPで無効化する方法をご紹介。
・1MB FDD上のIO.SYSでは改変させないこと!
[+01C7 - 01CA] 88 0E 88 06 → 90 90 90 90
〇DEBUGを用いた改造方法
・FORMAT C: /Sでフォーマットした5"2Dディスクを操作する
A: DEBUG
DEBUG version 1.08
>L 0 3 B 1 ← 0 2 B 1でないことに注意!
>D 01C0 01CF
095D:01C0 1F 50 8A E0 E8 9A 07 88-0E 08 06 F6 06 80 02 01 .P. h......v....
※上記、赤文字部分が88-0E 08 06でない場合はQでご退出ください!
>E 01C7
095D:01C7 88.90
>E 01C8
095D:01C8 0E.90
>E 01C9
095D:01C9 08.90
>E 01CA
095D:01CA 06.90
>W 0 3 B 1
>Q
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